地球のかたち

前述した通り、地球は球体です。しかし、実は地球というのはCGで作ったようなキレイな球体というわけではないようなのです。

皆さんも知っている通り、地球は回転しています。自転と公転、という言葉を聞いたことがあると思います。

地球は、自らを回転させながら、太陽の周囲をぐるぐると周回しています。

この回転は、人類が生まれる前からずっと続いており、その分の回転によるエネルギーが地球自体にかかっているわけです。

回転の遠心力がかかることで、地球はすこし細長い楕円に近い球体になっていると言われています。

この回転する楕円を地球楕円体と呼び、この楕円のかたちが、地図を作るにあたっての測量の基準になります。

そして、この地球楕円体もまた「キレイな楕円」という訳では無いようです。

例えば、海面などのように波や潮の満ち引きがある場所を考慮して計算すると、じつは北半球と南半球で地球の形は少し違っているとも言われているのです。

極端な言い方をすれば、楕円というよりも壺や洋梨のようなかたちをしていると形容されることもあります。

このような形状の差異を観測することが出来たのは、近年になって宇宙の人工衛星観測が進歩したことが大きいのでしょう。

これまでの地図製作を歴史的に見てみると、日本地図を歩いて制作した偉人がいたり、特別な計算式による観測技術が用いられたりしてきました。

さらに古くまで遡ると、観測や計測ではなく、伝聞や想像によって描かれた世界地図というものもあるようです。

また、宗教の教義が提唱する世界観によって地図が定められていた時代もあるようです。

古代から近代、現代に至るまで、地図の作られ方を歴史的に振り返ってみると、どの時代も地図というものは「そのとき見える世界」を基準にして作られていることが分かります。